北へ・・・4
早朝ホテルを出て、飛行機にて成都へ。機内食は朝食風だった。しかしにくまんとマントウと花巻(ハーブパンみたいなもの)とパウンドケーキって、どんだけ穀物好きだ中国人!(笑)
成都はやっぱり曇り。成都はこうでなくっちゃ!そして意外と都会。
昼ごはんを食べた後2時間ほどホテルで休憩時間。その時間内で突発的に「即興キャラデザ大会」を敢行。お互いに「こんなキャラデザインしてないだろうな・・・」と思われる人物を挙げていって、相手に描かせるという危険な遊び。
・・・まさか曹植や張昭を描く日がくるとは思わなかった・・・(笑)
気を取り直して休憩後は武侯祠(孔明さんが祀られているところ)へ。武侯祠は昭烈帝廟(劉備ね)と一緒の場所にある。というのも、昔は別々であったのだが、明代に皇帝の弟が視察に来たところ、昭烈帝廟よりも武侯祠のほうが参拝客が断然多かったので、これは百姓が皇帝をないがしろにする行為だ!と憤っていっしょにさせたのだとか。そうすれば武侯祠に来た人は昭烈帝廟にも参らざるを得なくなる、というわけだ。
・・・なんとなく敗北宣言のような気がするのは私だけか?
ちなみに武侯祠は各地にあるのだが、それぞれの武侯祠に必ずあるのが岳飛書の前出師の表碑と、蜀のみなさんの人形。人形は結構イメージぴったりな面々が並ぶ。李福はここに並ぶような功績をあげた人ではないと思うのだが・・・まあ、有名なシーンに出てくるって事で登場なのかな?
ちなみに。
趙雲はじいさんだ。
なんでも、ほとんどの武将が戦場で命を落とした中で、趙雲は布団の上で大往生であったからそれを記念して(ガイドさんの言葉ママ、称えてということだろうか?)じいさんの格好で作ったのだとか。それが本人の本意であったかどうかは定かではないが・・・おっと、まじめな話になりそうになってしまった(笑)
というわけで中国では渋趙プッシュです。
・・・渋趙同盟とか作ろうかなあ・・・
武侯祠の次は杜甫草堂へ。
武侯祠のあとに杜甫草堂って、なんの陰謀ですか霧妹。
まあともかく、入ってすぐに明日の米に困ってそうな杜甫様の像がお出迎え(国を憂いていらっしゃるのかもしれない)
そのあとは・・・そのあとは、特に何もなかったかな・・・
草堂(多分復元)の中は意外とせまっちい。一人か夫婦住まいならともかく、一家が入ればあぶれてしまう。なんか杜甫ファンのパトロンから与えられた家らしいのだが、そこんとこ考慮してもらえなかったのか。
晩御飯はかの有名な「陳麻婆豆腐店」にて本番のマーボーを。
あ、赤い!これはヤバそうだ!と相当な覚悟を決めてから口に入れたのだが・・・あれ?意外と辛くない・・・?と思ったら、舌ではなく下腹に直接刺激を与える、恐るべき麻婆豆腐であった。
ぐだぐだと麻婆豆腐を食った後は川劇(せんげき)鑑賞。京劇に比べると知名度は低いけど、噂の変面(お面がパッパと変わっていく)は想像以上でした!三国時代には川劇はなかっただろうけど、孔明さんが見たら大喜びだっただろうなあ。で、トリックが知りたくて一言。
孔:「どうしても教えてくれない、丞相命令をだしてもよいか?」
趙:「大人気ないからおやめなさい・・・」
そんな妄想を、月妹と・・・(笑)
ちなみに隣に座っていたのは品のいい老マダムだったのですが、なんとモナコからいらしたとか。そしてトルファン・シャングリラ等シルクロードを経て四川までいらしたらしい。シルクロードを老女一人旅。なんてアグレッシヴな方なんだ(笑)