赤裸々日記

日記
夜勤明け。
月妹も書いていましたが、月妹とシブヤでデートですよ!
初めは文化村のボッティチェリ展を見に行きました。
私の好きな絵(「マニフィカトの聖母」や「ユディトの帰還」など)はありませんでしたが、まあまあの見応え。
みなさん薄々(?)感付いているかとは思いますが、かんはロレンツォ・デ・メディチ好きなので、本物のフィオリーノ金貨とか金庫などが見れたのが楽しかったです。

次はは川本喜八郎ギャラリーへ。
だいたい月妹が書いていたとおりです。
あの魯粛と話がしたい。やり手のくせに一般人みたいなあのおっさんとご飯食べに行きたい。「やっぱり若い子は食べっぷりがいいねー」とか言われたい(どんな願望だ)

そのあとは「ビール飲みたい(´;ω;`)」といいつつ仕事に向かった月妹と別れ、新宿のなぞともカフェへ。
いや、タカラッシュコラボの部屋ができてたから・・・
結果としてはあと一歩でクリアできず。でも店員さんに「本当にあと一歩ですよこれ!一人なのにすごい!」と、ほめているようなそうでもないようなことを言われたので、まあ、よしとしますん。



ちなみに、ボッティチェリ展で説明されるかと思ってたけど説明されなかったので、老婆心ながら補足までに。

ボッティチェリとロレンツォは割と仲良し。
ロレンツォが主催していたプラトンアカデミー(哲学について語ろうぜ、というようなパーティ)に、ボッティチェリは呼ばれてもいないのに勝手に参加し、勝手に飲み食いした。
でもロレンツォは怒ったりせず、むしろ「お前がいるとほんと楽しいわww」とか言ったらしい。
そもそもボッティチェリは結構頭のいい人物で、プラトンアカデミーの面々に混ざっても遜色なし。特にダンテの「神曲」については造詣が深く、4度も「神曲」の挿絵描きを依頼されている。

ボッティチェリが美人画を書くときにたいていモデルにしていたのはシモネッタ・ヴェスプッチというフィレンツェ一の美女なんだけど、このシモネッタはパッツィの反乱の際に殺されたジュリアーノ・デ・メディチ(ロレンツォの弟)の恋人。
ボッティチェリ作品に「ヴィーナスとマルス」というものがあるんだけど、ヴィーナスはシモネッタ・ヴェスプッチを、マルスはジュリアーノ・デ・メディチをモデルにしているらしい。

ボッティチェリ展では不思議と触れられなかったが、サヴォナローラの台頭でボッティチェリは宗教に狂い、裸婦像など淫らと思われる絵を全部自分で焼き払ってしまった。
完全に裸の「ヴィーナスの誕生」が今日まで残っているのはロレンツォ・デ・メディチの親戚のロレンツォ・デ・メディチが保護していたから(なんのこっちゃ、と思われた方は一度メディチ家の家系図でも見てください)
個人的にはボッティチェリが宗教に狂った後の絵はどれも負の雰囲気しかないというか・・・「誹謗」とか正直見てらんない気分になる。
この一点だけでもサヴォナローラの罪は深い。
病床のロレンツォ様にも追い打ちかけるようなことを言ったしな!
贅沢すると地獄に落ちるぞ、と、僧としてはそんなに間違ったこと言ってないのに、最終的にカトリック総本山の教皇・チェーザレ親子に誅された。正直ざまぁww

と、いうわけで。



じわじわ ルネサンスを 好きになってもいいのよ・・・?(私信)