月妹と宝探し(今回はどちらかというと脱出ゲーム?)でした。
月妹も日記に書いていましたが、残念ながらクリアならず。
私の行動力(猪突)と月妹の頭脳をちゃんと合わせていればクリアできたのですが・・・ぐぬぬー(笑)
でも楽しかったですよ。まんまとひっかかったけど「そうきたかー!」と楽しく引っかかった、とでも言いますか。
そのあと月妹とサンシャインへ。
水族館の「へんないきもの展」をそれとなく
ダイレクトマーケティングしたのですがスルーされ、靴を探しているというのでスパンコールなどで光り輝くやつをそれとな(ry したのですがスルーされました。
お前、もうちょっとねえさんの言うことを聞け(笑)
そしてロッテリヤで肉汁の暴力としかいえないハンバーガー
(詳細)を食べました。
・・・今思うと、サシャの芋を2人で分けるのでよかったんじゃなかろうか。
そしてそして。今度は映画館へ。
前々から気になっていた『アナと雪の女王』を見に行きましたよ。
先日「どうなんだろ、これ・・・」と書きましたが見てみた結果・・・
すごく、よかったです・・・
以下、全力でねたばれなので見てない人は注意。
というか、見てないと内容が分からないと思います。
まず、私が前情報として見ていたもの。
ニコニコのミュージッククリップ。
「途中まではディズニーのテンプレどおりだが、最後にどんでん返しが来る」という情報。
そして公式HPでした。
ミュージッククリップを見ながら、アナはハンスと、エルサはクリストフとくっつくのかなぁ、ハンスはディズニープリンスにはめずらしく、モミアゲモッサリやなあ、とか思っていたんですが。
公式HPの「13人兄弟の末っ子で(中略)アナが旅に出ているあいだ、彼が王国を守ることに」という記述を見て、「ああ、こいつ裏切りますね・・・」と気付いてしまいました(笑)
いや・・・どう考えても裏切りフラグですやん・・・エルサを引き連れて山を降りたら王国のっとられてますやん・・・王族にはよくあることですやん・・・
ところが、感動のラストは斜め上も斜め上、まさかの百合エンドでした(笑)
クリストフは、泣いていい。
とまあ、冗談(?)はともかく、いい意味で期待を裏切ってくれました。
現在ディズニーは女性の権利にうるさいアメリカに拠点を置くため、「か弱いプリンセスをプリンスが助けに来る」的な、ディズニー・クラシック型の映画を作れないという制約を強いられて・・・います。
その影響が特に顕著なのは「ムーラン2」などの続編シリーズと、最近公開の「メリダとおそろしの森」でした。
女性を(精神的に)強くしすぎor女性の自由意志を尊重しすぎなのです。
フィーバスやリー将軍が「2」で女より立場が弱い、なんかどうしようもないアホ男になっていたのは、「1」のファンである身としてはいろいろとがっかりでした。
「メリダとおそろしの森」に至っては、あの二重演説のシーンさえなければ(そして吹き替えがあの人でなければ/笑)本当に名作だったのになぁ・・・と個人的には思っています。
(関係ないのですが中国で買ったアニメDVD「梁山泊と祝英台」も、男装のヒロインである祝英台が女性の権利について語りだして白けたなぁ・・・)
女性を行動的にしすぎるあまり、時代背景とかヒーロー&ヒロインのバランス的に違和感を禁じえない出来になることがあるのです。
でも今作は、エルサの苦しみ・責任感と、アナの愛への飢えによる行動力と、クリストフの真心と、ハンスの愚かな野心。これらを時代背景・キャラが責任持つ王族であること・男女のパワーバランス等々を鑑みてもまったく違和感ない形で衝撃の、そして感動のラストに持っていっていました。
そして「真実の愛」の解釈。ハンスやクリストフから与えられる受身の愛のことではなく、身を呈してエルサを守ろうとした己の愛こそが魔法を解く鍵だった。これ、すごくいいと思う。
(愛=自己犠牲みたいな描き方には賛否両論あるかもしれませんが)
今までのディズニーにはなかった・・・と見せかけて、実はもう「美女と野獣」スタッフはヤラカシ済みだったんですよね。
ビーストが人間に戻るためには「誰かを愛し、お返しに誰かに愛されること」が必要でした。つまり、自分の周りの誰かを愛する心を持つことが。
しかしビーストがそのような宿業を負う羽目になった原因は、もともとビーストが他人を見た目で判断し、目下と思った相手には傲慢に振舞ったからです。いわば罰です。
でもアナは違う。姉に拒絶され、両親を失い、ちょっと同意してくれただけの初対面のハンスとスピード婚約してしまうくらいには、愛されることに飢えていた。
愛されることすら知らない少女に、愛を与えよ――と強いるのは、なかなかに鬼畜な設定ではないでしょうか。
だが それが いい !
まあ、不満もあったんですけどね。ハンスに裏切られた直後とはいえ、クリストフはアナに惚れてると告げられて「え・・・マジで?///」と一瞬で心変わりするアナとか、「そうか、愛よ!」で氷が全部解けちゃったとか・・・あとラストにもう一曲ほしかったなぁ。「生まれて初めて」のリプライズは重要な場面で出していたから「Let It Go」のリプライズをやるとかさ。
これでいいの ありのままで おそれずに愛して生きていけば大丈夫
嵐よ吹き荒れるがいい 私はもう孤独じゃない
・・・みたいな歌詞でさ(ひょっとしたらEDがそんなかんじの歌詞だったのかな、それならEDにも字幕が欲しかったよ)
なんとなく尺が足りなかったのかな、と思います。
あと音楽がアラン・メンケンじゃなかったのが残念でしたよ!
とてもとても残念でしたよ!
なお、ややマニアックな視点だと思うのですが「美女と野獣」「ノートルダムの鐘」スタッフは、残酷な集団心理を描くのがとってもうまいと思うのです。
「美女と野獣」の「夜襲の歌」とか、「ノートルダムの鐘」の道化の祭りでカジモドがいじめられるシーンとか。
(特に「ノートルダム」の方は、わが弟にとってかなりガチのトラウマになったようです。道化の祭りはバカや醜いものが王様だから、(醜い)カジモドが王様だー!・・・とみんなであげておいて、一人がトマトを投げつけたのを皮切りに、嘲笑いながらみんなで振り回し、物をぶつけるという、なかなかにエグいシーン)
・・・今回もやってくれました。
城門から飛び出したエルサへの、国民たちの反応。
女王陛下万歳!→だ、大丈夫?なにかあったの?→化け物!近づかないで!
この流れ・・・
えぐい・・・ああ・・・とてもイイ・・・(えっ?)
でもあの逃げ惑い方、どちらかというと白雪姫が森の中で疑心暗鬼を生じ、泣きながら逃げ惑うシーンにも似てる気がする。
本当にマニアックな話ですが(笑)
まあ、柄にもなくいろいろ語ってしまいましたが、総じて私の感想は「イイネ!」ということです。
ところで月妹。私は大変なことに気が付いた。ハンスを周瑜、クリストフを趙雲、エルサを劉備に変換してみろ。
クリストフの不憫さ、倍率ドン!