赤裸々日記

日記
仕事でした。
久々に定時に帰ってきたよー・・・


兼私信
なんで「三国時代に盾があったか」を疑問に思うかが、私には疑問なんだが・・・(笑)
目や顔を隠すっていうのは頭上にかざした時のことで、別に兜状のものってわけじゃないと思うよw
結論から言うと盾はだいぶ昔からあるはずです。ちゅうのも「矛盾」が紀元前200年くらいの書物に出てくるから。
最強の盾と最強の矛が~という話は、漢文が嫌いだった人でも覚えているはず・・・あれ?覚えてるよね??(笑)
ちなみに私の愛する『韓非子』が出典ですよ!

形状が確実に確認できたのはとかまで。
もうちょっと古い歩兵図とかありそうなもんなんだけど、ちょっとネットでは見つかんなかった。

あと、有名な「矛盾」の挿絵とか。
図はありませんが、種類に言及されているのはこのへん(やふー知恵袋)ですかね。
(ところで「騎馬用の丸い盾」って、盾と手綱を持ったら武器を持つ手がないと思うんですが・・・)
また、甲骨文字には「盾」はないのですが、「周」という文字は盾に関連する字だと言われています(これの下のほう)
・・・ということは、普通に最古の王朝商までさかのぼれちゃうのか。
商の前の夏はまだ考古学的に証明されてないのでなんとも言えませんね。

ん~、素人が家でネサフする程度ではこの辺が限度。
そもそも多対多のケンカであるところの戦争なんてのは、接近戦になる前に相手勢を減らすために弓矢や投石を利用するのが当然で、受ける側はそれを防ぎつつ接近しようとするのですから、盾を使おうという発想が出るのは当然だと思うのです。
戦争の起源イコール剣の起源ではありませんが、戦争の起源イコール盾の起源、くらいに思ってもよさそうな気がします。
最初はいわゆる「なべのふた」だったかもしれませんが(笑)


うん、久しぶりに考証的な作業をやった。楽しかった!


余談ですが、「矛盾」の挿絵に書かれている盾には簡易な饕餮文のようなものが描かれていますね。
盾には単純な守り、タックルをかます(『史記』に前漢のハンカイがこの方法で護衛兵を突き飛ばすシーンがある)といった用法のほかに、その模様で相手を威圧する作用もあったようです。
(ドラクエのシールドオーガを想像するとわかりやすい?)
西洋では家名の誇示や、神の加護を求めるデザインが多いように感じられますが、歩兵レベルだとやはり相手に恐怖感を与えるようなデザインのものもありました。
あまり知られていませんが、かのレオナルド・ダ・ヴィンチの初仕事は「敵が逃げ出すような恐ろしい絵を、オラの盾に描いてくれ」というもの。レオナルドはつかまえたトカゲやら何やらをくみあわせたキメラ的なものを描き、それを見た父親は腰を抜かしたそうです。これ豆な。