ヴェー・・・昨日の余波で、午前中まで喉がチリチリしてました(笑)
今日も休み申請しててよかったよ。
今日は久々に昼まで寝た後、自転車を駆ってレイトンの新作を買いに行きました。
レミさんがどう絡んでくるのか今からワクワクですよ!
手を付けたらまたしばらく日記を書く機会を失いそうなので、先に日記を書きますがw
レイトンを買うついでにあにめーとへ寄ったんですが、忍たまアニクジを見かけて引いてみたら、うっかり食満伊(違)掛軸が当たりましたww
ううむむむ。どこかに飾るべきか否か・・・
さて、演奏会も終わりましたし、新人研修もあと半月ぐらいで終わりそうだし、ようよう落ち着けそうです。
来月から本気出す。日記的な意味で。
とりあえず今日は小劇場書いてみました。相変わらず反応に困る感じのを。
ところで「ゆめにっき」が小説化だそうですね。
てっきり3DSダウンロード版とかかと思い、わくてかしていたのですが・・・
「ICO」みたいなもんで、あれはいくらでも解釈できるっていうのがミソなんだから、小説化はいまいちなんじゃないかな?
本日の動画
闘牛士の歌練習のために「カルメン」で検索したらこんなん出てきた。懐かしすぐるww
何を作ってるでしょうか?(音MAD)こういう法律豆知識大好き!
(注:地方の方にはやや刺激の強い画像が含まれます/笑)
鉄道豆知識講座 満員電車いい話
【迷列車?】日陰者のハドソン【名列車!】***本日の小劇場~男として責任をとる話~
趙雲は困り果てていた。
目の前には夭い娘と、その父親。
娘の父親はさきほどからこんこんと、責任をとれ、責任をとれと繰り返している。
実は趙雲は、こういったことが初めてではない。
いかにもな商売女が、「たしかに身受けしてくださると約束をした」だとか、「あなたの子を身ごもった」だの言いながら小金をせびりに来ることがあるのである。
妻のいない壮年の男である。時折商売女で欲を捨てているに違いないと思われているのであろうが、趙雲は天地神明、さらには主君に誓ってもよいほどに潔白である。
そういった場合は遠慮なく怒鳴りつけて追い返すのだが、今回ばかりはそうはいかない。
嫁入り前の娘を、文字通りの「傷物」にしてしまったのである。
娘は、五日に一度趙雲の家に通い、掃除や家事をする婢であった。
その日は厩の掃除を手伝わせていた。
薄暗い厩で掃除をしていた娘は、そこに趙雲の槍が立てかけてあったのに気付かなかった。
うっかりそれを倒してしまい、鋭い槍の穂先にて――顔に、大きな傷をつけてしまったのである。
娘の不注意であるが、趙雲の不注意でもあった。
趙雲は普段であれば、無造作に長獲物をそのあたりに立て掛けるということはしなかった。
所定の場所へ、刃が隠れるように布を巻きつけてから片づけていた。
だが、その日はたまたま夜勤ののちの合同演習の後で、くたびれ果てていた。
馬を降り、武器を置いて、まっすぐ自室の寝台へ向かった。
そのまま仮眠でもとろうか――と思ったさなかに、娘の悲鳴を聞いたのだった。
「額なら髪で隠すことも可能でしょうが、頬ではそうは参りませぬ、いったいどう責任をとっていただけるのですか」
娘の父親が何回目になるかわからぬ言葉を、もう一度言ってきた。
「だから、詫びとして金でも土地でも望みのものを与えようと言っている」
らしくもなくぞんざいな言い方になってしまったのは、父親の魂胆がとうに知れているからである。
「将軍、将軍はこれが金で解決出来ることだとお思いなのですか、親の欲目を抜かしても、娘はそれなりの器量よし、性格も素直で働き者、しかしこのような傷があっては、碌な家には嫁入りできませぬ、いえ、妾としても難しいでしょう、将軍のせいで娘は女としての道を閉ざされたようなものにございますぞ」
趙雲は内心うんざりしながらその言葉を聞いた。
何度も同じことを言われている間に、腹芸の苦手な趙雲にも、この男の言わんとしていることが分かってきた。
要するに、趙雲がこの娘を娶れと言うのだ。
使えば、あるいは略奪されればなくなる金をもらうより、趙雲の岳父という地位を得るほうが安定につながると思ったのであろう。娘の立場などかけらも考えていない、あまりにも利己的な打算である。
ふと趙雲は、父親の後ろで縮こまって顔を伏せたままの娘を見やった。
娘は父親の後ろで、一言も話さずに凝っと控えていた。
誇張ではなく、本当に一言も話していないのである。
できるだけ傷が見えないように頭巾をかぶっているためか、表情も読み取りにくい。
だが、趙雲に迷惑をかけているという自覚があるらしく、申し訳なさそうに眉を寄せている。
趙雲は何回目かわからぬ父親の言葉を聞きながら、あそこにいるのがもし、趙雲の情人であればどうするだろうか――と考え始めた。
おそらくは、恥ずかしいから止めろと叫んで父親を止める。あるいは、生涯未婚でも構わないと堂々と言い放つ。自分に関する訴訟を、自分で解決させてしまうかもしれない。
いや――そもそも自分が彼の顔に傷をつけるようなことがあれば、このような事態にはなっていないだろう。その場で趙雲が喉をかき切って死ぬ。それで終わりだ。
「――お前の申し出の内容は、よく分かった、」
趙雲が静かに言うと、父親はぽかんと言葉を失った。
「確かに娘御の傷の原因の一端は、おれにもある、このような傷があっては、嫁入りは難しいというのも尤もだ、それ故――」
趙雲は「わざと」、含みを持たせるような間を開けてから言った。
「おれが、娘御にふさわしい婿を『用意』しよう、勿論しっかりとした地位にあり、娘御を邪険には扱わぬ男である――数日待てば、結納の品が届くであろう」
父親は何度か目を瞬かせた後、おお!と声を上げて破顔した。どうやら上手く「深読み」してくれたようである。
「と言うわけだ、あー・・・」
趙雲は沈黙し続けている娘に呼びかけようとして――そこで初めてこの娘について、名前すら知らなかったことに気付いた。
「姑娘、少し年の離れた相手になるやもしれぬ、それでも構わぬか」
趙雲が声をかけると、娘は頭巾の隙間から趙雲を見上げると、蚊の鳴くような声で、はいと短く答えた。ちいさな、だが、どこか喜色に満ちた声と眼差し――
趙雲は瞬時に、しまった、と思った。娘は、この自分に懸想していたらしい。
何度も頭を下げながら帰っていく親子を見送りながら、趙雲は、後味の悪い思いをかみしめていた。
後日趙雲は、持てる「つて」を総動員して、考えうる限りで最良の相手を探し当てると、彼の娘と縁付かせた。
父親は文句を言わなかった。
娘も、文句は言わなかった。
あの頭巾の下にどれほどの涙を、どれほどの恨み言を隠していたのか、趙雲には知りようもなかった。
ふと、彼があの娘の立場だったらどうしただろう――と考えた。
趙雲の想像の中の情人は、淋しそうに、あいまいに笑って頷くのみであった。
なぜか、他の想像ができなかった。
わがままなようで、不遜なようで――それでいていつでも静かに身を引いてしまいそうなひと。
愛され続けることに、常におびえているひと。
趙雲は、今すぐ彼に会いたくなった。
会って抱きしめて――愛していると、伝えたくなった。
***
久々の小劇場――なのだが、我ながらコメントしにくいものを書いてしまった。