赤裸々日記

日記
夜勤明け。
ちょっくら裁判所に行ってきました。
別に何かやらかしたわけではないですよ!
生まれて初めて傍聴をしに行ったのです。

埼玉県在住ですがさいたま地方裁判所よりも東京地方裁判所のほうがアクセスしやすかったので、魔都東京の泰山府へ!
この日傍聴したのは4件

①詐欺罪の初審
いきなり阿曽山大噴火氏に遭遇。すっげーびっくりした(笑)
ほんとに頻繁に来てるんだなー。
内容は初審なので検察が罪状を読み上げるだけ。

②詐欺罪 被告人の控訴による 審理
結果的に言うとこの日一番見てて面白かった裁判。
素人目にも「主犯じゃないって主張したらちょっと刑期短くならないかな?」で控訴したとわかる被告人。
そのため検察も裁判官も厳しく追及し、あげく弁護人にまで追及される始末。
「検事さんにも弁護士さんにも、証拠がないからそれは言わないほうがいいと言われて・・・」なんて前任弁護士に責任があるようなことを言ったからかな。

③殺人 裁判員裁判 審理
すっげー人が多かった。裁判員裁判だからシロウトにもわかりよい審理をしてくれるかなと思って傍聴。
でも・・・はっきりいって批判の言葉しか出ないので、詳しくは後述。

④詐欺罪 審理
被害者の証言のようなのだが・・・かなりのぼ・・・ゲフン!高齢者のようで、録音したらしい証言をスピーカーから流していました。
いま一つ要領を得ないやりとりに裁判官も思わず頭をかかえ(笑)
徹夜明けだった俺もこのへんでかなり限界だったので、結局どんな内容だったのかもわからないまま、30分で席を立ちました。
・・・むしろ徹夜明けで30分間アレを聞いていた俺はすごいと思う(笑)

けっこう満遍なく聞けたと思う。うむ。

裁判所を出た後はせっかく霞が関まで来たから・・・と国会図書館によって帰りました。
前日の夜勤中にあらかじめ検索しといたらさ・・・「張良」では20件足らずだったのに、レオナルド・ダ・ヴィンチは2年で2000件以上だったよ・・・どういうことなの・・・(笑)
でも「レオナルド サライ」ではどうしても出てきませんでした。
まぁ・・・学者先生方が話題にしたくない気持ちはわかる(笑)
※サライ:レオナルド・ダ・ヴィンチがミラノ滞在中拾った美少年。サライはあだ名で「小悪魔ちゃん」の意味。レオナルド晩年の作「聖ヨハネ」はサライがモデルと言われている。「モナ・リザ」までサライがモデルではないかという説がある。レオナルドの死の直前までサライはレオナルドに従い、その死後は何枚かの絵を遺産として受け取ったが、全部売っぱらってしまったらしい。

ぶっちゃけた話、レオナルドにはほも疑惑がある。


裁判員裁判ですが・・・
詳しく書くと被告人のプライバシーにかかわるので書きませんが、とにかく一家の中で少しずつ歯車が狂っていった末の殺人という感じで、被害者も被告人も関係者もすごくかわいそうでした。
不謹慎な言い方をすれば「これで一本小説を書いたらたぶん売れる」ぐらいの内容。
だから被告人の情状をめぐって、さぞかし熱いバトルが展開されるだろうと思ったのです。不謹慎ですけどね。
しかし裁判員裁判のため、検察・弁護人が互いにてーいねいにわかりやすーく、手元の資料を読み上げるだけ。
まあ、検察はそれでいいかもしれないですけどね。問題は弁護人ですよ。
「被告人は数年前に大病を患って脳に後遺症が残り、いわゆる頭に血がのぼりやすい不安定な状態でした、ただし、今回は犯行時の責任能力の有無に関しては争点にいたしません」
えっ、そんな診断結果が出てるんなら全力でそこ押すだろ!?でなきゃ言わないほうがましじゃないの?俺が検察だったら「今後もついカッとなってやっちゃうかもしれませんね」って反論するよ?
しかもそのあとの休憩時間中に、こんなフリップ作ったんですが・・・と検察側に持っていく弁護人。
相手の上げ足は掴んで寸刻みにするくらいの勢いで争うべき弁護人と検察が、なんで今後の段取りを打ち合わせしてるんだよ・・・

検察は正義を示すため、犯罪者に相応の刑罰を与えるよう求刑する。
弁護人は被告の人権を守るため、依頼主たる被告の望みに沿うよう弁護する。

でもこれじゃ、なんのための、誰のための裁判かわからないよ・・・

この制度は失敗ではないのか。
傍聴席でひそかに思ったのでした。


・・・で、これのあとで聞いたのが④の裁判だったので、疲労感倍増となったのでした(笑)