赤裸々日記

日記
夜勤明けです。ちょう眠いまま一日を過ごしました。
月妹にグッダグダなメールを送って体調を心配される始末(笑)

夜勤中は本屋で一目ぼれして買った、「僕僕先生」を読んでました。
終盤が無駄に急展開だった気がする。
僕僕先生がとにかくかわゆかった。



***本日の小劇場~子龍池~

「将軍、失礼いたし――あっ」
 青年が屋敷に入ると、庭のすぐそこで孔明が冬の花を愛でているところであった。
「大変失礼いたしました!まさか軍師将軍がおいでとは――」
「いや、よい、今日も池を使うがよい」
 上着を抱えた趙雲が家から出てきた。
 青年は拱手して礼を述べると、そそくさと馬をひいて行った。
「――池って、裏にある小さな池のことか?」
 趙雲から上着を受け取ると、孔明は首をかしげた。
「はい、最近、あの池で馬の世話をしたいと申し出るものが多うございましてな」
「なんでまたわざわざお前の家で」
「それが――以前人に、将軍の馬は立派だ、餌が特別なのかと聞かれましてな」
「白龍のことか、」
 趙雲が長坂のころから愛用している馬である。馬としてはかなり老齢のため、もはや戦場には出ることはないが、いまだに朝駆けや散歩の場合には利用している。
「はい、そこでそれがしは、毎日裏の池で水を飲ませ、世話をしてやっているからだと答えまして――毎日丁寧に世話をしているからという意味だったのですが、いつのまにか『裏の池には不思議な力がある』という噂が立ってしまいましてな、ああやって時々、自分の馬にもその水を飲ませたいと馬を連れてくるものがいるのです」
「なんと」
 孔明は苦笑した。飲ませる水が違うだけで、そこまで変わるはずがない。それでも人々が水の力を信じてしまうのは、趙雲と白龍の活躍があればこそであろう。
 なるほど、伝説とはこんなふうに生まれるものなのか。
「それにしても――子龍は毎日欠かさず馬の世話をしているのか、感心感心」
「おや、気に食わぬようでしたら、今宵は始末用の水は池の水で用意させますが――」
「馬を洗ったのと同じ水だって?冗談ではない」
 ぐい、と趙雲の襟元をつかんで引き寄せると、そのまま耳元にそっと吹き込むように言った。
 ――もっと、特別なものをくれるのだろう?

***

子龍池なるものを知ったので、さっそくネタにしてみました。
詳しくはこちら(無断) 
ttp://page.freett.com/kinbatyou/sangokusi_densetu_siryuuike.htm
冬でも湯気がってことは、ひょっとして温泉なのか?
特に突っ込みも感動もない、典型的な「中国の逸話」という感じなんですが(笑)「屋敷の中の高殿などにはあまり目をくれなかった」ってのは趙雲らしくてちょっといいな。
個人的には魏延の石馬のほうがいい話だと思う。