日記
夜勤でした。
夜勤の間は本を読んでいてもわりとSVさんが黙殺してくれるので、かんは約10時間を読書にあてています。
この日読んだのは古本で買って以来放置していた「浮生六記」。
内容はライトな「紅楼夢」というか・・・もしくは「土佐日記」?
まあ、そんな感じの湿っぽさです。
なんせ古本も古本、昭和42年発行の旧字表記のため、よっぽど読むのに苦心するかと思ったのですが、案外5時間程度で読み終わりました。
おもしろいかと言われると、俺的にはおもしろくはない(笑)のですが、奥さんの芸が死ぬ前後は泣ける。
奥さんが死ぬシーンもですが、その直後の「回煞(かいさつ)」のエピソードが本当に泣ける。
以下、回煞を若干読みやすく要約。
*
回煞の時には、死者の亡霊が帰ってくると言い伝えられている。揚州ではこの時期、亡霊のわざわいを避けるために家を空けるようにする。隣家の者も、芸の回煞には家から出るようにと勧めた。私は、魂が帰ってくるというのなら一目見てみたいと思ったので、あいまいに返事をした。
すると友人が言った。
「触らぬ神にたたりなしと言うではないか、ただの俗説だと馬鹿にして、会ってみたいなんて言うものではないよ」
「いや、」
私は淡く笑って応えた。
「私が会ってみたいと言ったのは、むしろその存在を信じているからこそだよ」
*
ちょっと・・・デスク内で本気で泣きそうになった・・・
危なかった・・・
目を潤ませながら、とっさに趙孔変換できないかなと思ったあたり、自分最低だなと思った・・・(笑)
ちなみに実弟との確執(?)は、昼ドラの世界だった(笑)
あと・・・昔の良妻は本当に夫のために妾を調達しようとするのだなあと驚いた。
換算すると結婚してから3~4年は男児が生まれていないようなので、奥さん的にも焦りがあったのかもしれないけど・・・
でもそんなことをしなくても十分に奥さんは愛されているし、かえって妾を調達しようとしたことによって姑の不興をかっているし。