赤裸々日記

日記
最近グダグダとらくらんサイトをあさっているのですが、あるサイトでなんか見覚えのある絵だなーと思ったら、

大好きな春秋サイトの人でした。

しかもらくらんサイト開設日と春秋サイトの更新が滞り始めた日がほぼ一緒。
なんて分かりやすい人なんだ(笑)



最近パズル雑誌が高くなってきた気がするなぁ・・・
原油高でモーニングもジワジワ値上げしてるんだけど、パズル雑誌は420円から480円にドーンと値上げ。
コミックスでの利益がないからかな、やっぱり。



独り言。
かまあげたんの日記で、「今度から揚げかす買うときは・・・」と書かれているのを見て、「揚げかす?コレ天かすって言わないか?てんかす・・・あっ!?」と思って、ひとりニヤニヤしてた(笑)
























以下、需要を最大限に無視してらくらん妄想文。ついカッとなってやった。
雑伊で食満伊で卒業後でややカラミあり。
「元ねたわかんないけど読むぜ!」という戦国武者の方は、ふいんきだけ感じてくださいね!









「こんなに月の明るい晩に、ほんとうにのこのこやってくるとは思わなかったよ」
「私も、」
 かさかさと枯れ草が揺れる。
「罠だと思っていたんですが――見事に一人でいらっしゃいましたね」
「他意はないからね」
 にい、と目元だけで笑う。
 黒装束に身を包み、頭巾の合間からのぞく素肌さえも包帯で覆った雑渡の笑みは、それなりに不気味だ。
「包帯を、替えてくれないか」
「はいはい」
 溜息をつきながら背負った風呂敷を解くと、中から出てくるのは包帯と手拭と薬と鋏と小刀と水。みごとに医療器具ばかりである。
「罠だと思ったのに、荷物はそれだけ?」
「え?ええまあ・・・」
 それがなにか?とでも言いたげな伊作の様子に、雑渡は別に、とのみ返した。
 小首をかしげた後、伊作は頭巾を解くとばさりと広げて地面に敷いた。普通よりも大きな一枚布を折りたたんで巻いていたようである。すかさず重石の小石を載せて風で飛ばないようにする。無駄のない一連の動きに思わず見ほれた。
 穴があれば落ち、床があれば踏み外す不運委員長などと言われていたのに・・・
「さ、座ってください」
 振り向きざまに、元服したばかりの短いくせ毛が踊った。目は既に、治療する者の真剣さである。
 思わずまた、笑みをひとつ。
「――君、やっぱり忍には向かないね」
「――知っています」

「痛かったら言ってくださいね」
 毎回言われる言葉に、いつもどおり呆れる。
 いざとなったら槍で突かれても無言で耐えるのが忍である。古傷の、少し膿んだ場所が痛んだくらいで、声などあげるわけはないのだが――
 古い包帯を剥ぎ取り、水で洗い、薬を練りこみ、新しい包帯を巻いていく。慎重且つ、傷口には直接触れない気遣いも見せるが、動作が遅いわけではない。指先や関節など、難しい場所もするすると包帯を巻いていく。
「君は、」
「はい?」
 視線すら上げずに伊作が応える。
「はっきり敵と決まった私の包帯もかえてくれるんだね」
「――」
 伊作が就職した城は、タソガレドキと対立している。タソガレドキも、本格的に付近の領土を獲ろうと動き出している。
「――死んでもいい命なんて、ありませんから」
「・・・ふうん」
 別に死ぬほどの怪我じゃない。昔油断して負ったやけどが、まだ所々膿んでいる、というだけである。それでも――
 放っておけないのであろう。かつての保険委員長として。
「次、足をやりますから、下袴を脱いでください」
「もうちょっと艶っぽく言ってくれないかなぁ」
「冗談言ってると換えてあげませんよ」
「怖い怖い」
 大げさに言いながら、帯を解く。袴を脱ぐと下半身につけているのは包帯だけだ。伊作はそれを何の感慨もなさそうに剥いでいく。伊作にとっては男の股間をさらすことすらただの作業でしかないようだ。
 ――別に、乙女のように意識してほしいわけじゃないけどねぇ――
 天を仰いでされるがままになっていると――ぐらり、とそのまま天地がひっくりかえった。
 ぴたり、と伊作の手が止まった。
「雑渡さん?どうなさいました?動けますか?」
「う、ごけ・・・な、い」
 指先も、舌も、ひどく打ったはずの後頭部にも感覚がない。
 足から手を離した(らしい)伊作が、移動して雑渡の目を覗き込んでくる。
「――よかった、」
 ここではじめて、伊作は表情を曇らせた。
「なかなか薬が効かないから、少し焦っていたんです」
 雑渡は、己の傷口にすり込まれた薬のことを思い出した。そういうことか。
 伊作が手に取ったのは、包帯ではなく手拭だった。慣れた手つきで頭を持ち上げると、そのまま首に巻きつけた。
「ころ、せ、る、のか・・・?」
 殺すのか、とは聞かなかった。
「――雑渡さんは勘違いをなさっているようですが、私は、殺さなければならない人物であれば殺せるんですよ」
 ぐ、と手拭を握る手に力がこもったようだ。少し、息苦しくなった。
 ――前言撤回、
 雑渡はうすれゆく意識の中で思った。
 のんきで不運な保険委員長は、自分の知らぬ間におそろしい忍になっていたようだ。雑渡は意識がなくなるまで、伊作から目を離さなかった。苦痛に顔をゆがめるかと思ったが、さいごまで伊作は雑渡を真摯に見つめていた。

「伊作の狼煙だ、成功したようだな」
 遠眼鏡を畳むと、男は小声で言った。
「頭に連絡を、タソガレドキは混乱するぞ、俺は伊作を迎えに行く」
「おう、」
 短い言葉の後に、二つの影が跳んだ。

「伊作!」
「――留三郎、」
 ふらふら歩く伊作に声をかけると、その顔は夜目にも蒼白だった。原因は火を見るよりも明らかだ。
 右手に下げた、血の染みた風呂敷――
「よこせ、俺が持つ」
「駄目だよ」
 伊作ははっきりと拒絶した。
「これは、私がとった首級(くび)なんだから」
「ばか、手柄の横取りなんてしねぇよ」
「私だって、留三郎がそんなことするとは思っていないよ」
「・・・そうかよ、」
 こういうときの伊作は、意外と強情だ。足取りはいつも以上に危なっかしいのに、結局伊作は首級を離さなかった。留三郎も、無理に取り上げはしなかった。


「・・・っは、く・・・っ、んぅ・・・」
 必死に絡み付いてくる肢体を五感で感じながら、留三郎は伊作の首筋をねぶるように舐め上げた。
「ひゃ、ぁッ・・・!」
 ぐ、と背に回された手指に力がこもったが、たいした痛みは感じなかった。どれだけ理性を飛ばしても、伊作は決して爪は立てない。この根性は、流石だと思う。
 ――男として、寂しいと思うのも確かなのだが。
「わた、わたし・・・」
「・・・うん?」
 留三郎が顔を上げると、伊作は想像通りの顔をしていた。
 泣いている。激しい呼吸も、性交のためだけではあるまい。
「手負いで、懐中に入った鳥を、ころし、て、しまった」
「そうか、」
 腰を揺すると、細い体がびくりと震えた。
「早く、忘れろ」
「忘れない、」
 若い情欲に翻弄されながらも、伊作ははっきりと言った。
「断末魔の痙攣も、骨肉を断つ感触も、けぶる血しぶきのにおいも――絶対、に、忘れない」
「――そっか、」
 言って留三郎は、伊作の眉間にひとつ口付けをおとすと、そのまま激しくせめ立てた。あとはもう、伊作の放つ言葉は意味を成さない。一瞬でも、忘れるのがこいつのためだ。
 ――なあ、伊作、
 留三郎は心中で呟いた。
 ――お前、やっぱり忍にゃぁ向かねェよ。

***

殺してごめん、雑渡さん。
余談だけどこんな妄想してたら帰り道で犬の糞?踏んだよ。
これが噂の不運伝染か・・・いさく怖ェ!!

※ニコニコでいさくメインの動画を見ると、作者はたいがい「パソコンのデータが消えた」「階段から落ちた」等の不運に見舞われている。