すがすがしい朝
朝5:50。
休みの日なのに朝早くに目が覚めた俺。
どうせだからゴミでも出すかといそいそ家を出る。
冬時間のため日はまだ上がっていないらしく、南の空はうっすらと茜さしているだけである(東の空はダ○エーに隠れているため見えない)
その空にひとつふたつとまたたく星、あれはもしや明けの明星?
キレイだなーとしばし見惚れる。
寝巻きに上着とつっかけのまま。
さて、ゴミも出したし新聞とって今日も引きこもるか・・・
アレ?
新聞・・・ないな。
ウチ、新聞6時までこないのか・・・
いや、仕方ないといえば仕方ないんだけど、新聞って5時ごろに来るもんだと思ってたよ。
こう・・・オールチャットの次の日にカタンって新聞が入る音がするってイメージが(笑)
やべえバカイト兄さん愛しいv
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1949280
中の人(本物)が歌った(笑) http://www.nicovideo.jp/watch/sm1971303
ところでボーカロイド一家の構成ってよくわからないんですが、カイト兄さんが一番上ってことでいいんですかね。
***本日の小劇場~愛と甘味ととどのつまり~
毎度の事ながら、すごいな、と孔明は思った。
出迎えたのが楊ではなく、趙雲であったことに小首をかしげたのだが、理由は簡単だった。楊翁は部屋の片隅でもくもくと、茶色くて甘い礼物の目録をこさえているのである。
「たしかお前――今年は『もらっても返礼はしないから寄越すな』とか公言していなかったか?」
「そうなのですが・・・」
去年見たのと、ちっとも減っていない。むしろ増えてる?
「目録を作るということは、やはり返礼をするのか」
「貰った以上は仕方がないでしょう」
・・・だから、減らないんだと思うけど。
孔明はおもしろくなさそうにチョコの山を見た。なにが忌々しいって、その半数近くから本命のカオリがするのだ。
「よろしければ、いくらか持って帰りませんか、いっそ半分・・・というか、全部」
それは、男が恋人に言う言葉としてはかなり最悪の部類に入ると思うのだが――孔明はあえて咎めない。甘いものが苦手なこの男は、箱から滲み出る甘い香りにすっかり参ってしまっているのだ。追い討ちをかけるのも野暮というものだろう。
楊の静かな後姿から目を離して、暗い廊下を歩く。
趙雲の私室に入ると、まず互いの小箱を交換した。孔明はあえてイベントにのっかる必要はないと思うのだが、趙雲がやたらとイベントを好むのである。
趙雲に渡されたのは、相も変わらず赤いかわいらしいラッピングのチョコだった。箱を開けると、色も形も違うチョコレートが八つほど並んでいる。孔明はためしに胡桃が乗っているのをひとつつまんで口に入れた。とたんに、自然と笑みがこぼれた。上品な癒すような、孔明の好む甘さだ。
「おや、」
趙雲が箱の中身をのぞいてつぶやいた。
「干し棗ですか」
「うん、」
二つ目に手を伸ばしかけて止める。
「きっとお前は、チョコが増えても顔を顰めるだけだろうなと思って」
「まあそうですが」
趙雲が苦笑する。
「貴公のチョコだけは食べきろうと、覚悟していたのですがね」
「なんだ、不満なのか?」
「――」
趙雲は何か言おうとして――しかし艶然と微笑んだ。
「――まさか、」
かたり、と立ち上がり、孔明の後ろに回ると、ゆっくりと抱き込んできた。
あ、なんか不穏な雰囲気。
「それがしのことを思って、そうしてくださったのでしょう?」
「え・・・うん、まあ――」
「その先は、考えました?」
「へ?」
振り返ると、思いのほか趙雲の目が近かった。思わずぱっと目をそらす。
「その先は、どうなると思いました――?」
「その、さき・・・?」
「ええ、」
まわされた腕が、ぎゅう・・・と抱きしめてくる。
「そのさき・・・ええと・・・」
まずい、落ちる、と思いつつも、どうしようもなかった。
「チョコは、『ここ』から貰います、とか?」
「ご名答、」
言うが早いか、趙雲は唇に触れた孔明の指を引きはがすと、噛み付くようなくちづけを喰らわせた。
***
あるぇ~?構想の中では半シリヤスだったのに(笑)